こんにちは。今日もブログを見てくださりありがとうございます。
私は眼科専門医として、約10年総合病院に勤務しています。朝は早く、夕方も遅いため
多忙です。でも、そんなワーママでもできる知育や、ちょっと遠く感じる女医の世界なんかを
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今回の記事は言葉が特に遅かった長男(2024年4月で小1、6歳)のことです。
✓ 言葉が遅い子に有効な行動を知りたい
✓ 2歳ぐらいの言葉が遅い子におススメの絵本を知りたい
我が子は1歳半検診でひっかかりました。
タイトルの通り、長男は特に言葉が遅く、かなり悩みました。
発達検査をして、約半年の遅れがあるので療育を勧められました。診てくれた医師いわく、赤ちゃんの頃の半年の遅れというのは相当遅れていて、小学校のような場所ではついてくのは難しいと思ってもらってよいといわれました。
本気で仕事をやめようか悩んでいた記憶があります。
その頃のことを詳しく書いた記事がこちらです。
さんざん悩んだ挙句、療育にも通い、仕事も続ける選択をしました。
療育にいき、ざっくりとした経緯をまとめた記事はこちらです。
言葉が遅い子にやるべきことの勘違いその1
まず、よく言われる言葉が遅い子にやるべきことの代表として、たくさん話かけるこということがあります。
私は、頑張っていましたよ(笑)それはそれは…でも全然増えませんでした。
言葉が遅い子にやるべきことの勘違いその2
その次によく言われることは、絵本の読み聞かせをたくさんすることです。
後述しますが、読み聞かせ自体は間違っていません。とても有効な方法です。
でも、発語を促さない場合もあるんです。
当時の私は…とっても頑張っていましたよ。でも全然言葉が出ませんでした。
言葉が遅い子にやるべきことその1
別記事のとおり療育に通うことにした女医。療育に通っていた時に、言語療法士さんとお話する機会がありました。
その前に言語療法士とは・・
言語発達遅滞や構音障害、吃音や学習障害(読み書きや計算の難しさ)、小児失語症などのある小児がリハビリの対象となります。
言語聴覚士は、話しことばや書きことばの理解や表現ができるように支援を行い、コミュニケーションの発達を促します。子どもを育てる親御さんへ適切な助言をすることも言語聴覚士の大切な仕事です。
私自身、子供の言葉の遅さは1歳ごろから気になってはいました。
当時の私はネットで子供の言葉を増やすための方法をとにかく検索していました。でも「たくさん話しかける」、「読み聞かせをする」のようなありきたりの対策しか載っていませんでした。
当時の私は思いきって言語療法士さんに聞いてみました。
絵本の読み聞かせもなるべくたくさんしていますし、メディアもほとんど見せていません。
語りかけに関しては日本語のシャワーと言われるほど頑張ってしています。
それでも言葉が増えないのです。
なるほど。
まず、どのように話しかけていますか?
私が読んでいる育児書によると、メディアに頼らずなるべく人間の声で話かけるように
と書いてあったので、メディアを使わずに気が付いたことをどんどん話しています。
つまり、なるべくたくさん話しかけることを意識されているんですね。
理解が出来る子ならそれで問題ありません。
ただ、お子さんのように理解に遅れが見られる子は逆効果になることもあるんです。
ええええええ
普段の会話が多いのは大変よいですが、理解が遅いと感じているのであれば、なるべく
2語文、3語文で話しかけ理解を深めることも実は効果的なんです。
言葉が出ないことの一つの原因として、理解が遅いことがあげられます。
理解が遅いのに日本語でべらべら話かけられても子供は混乱する子もいるそうです。
なので子供の言葉の理解が遅いと感じるなら、語りかけを
✔【まずは2語文で話しかける】
子供の行動をみて、会話の内容がわかってきたなと感じたら、3語文に増やす。
よく言われる日本語のシャワーで話かけるのは逆効果になることもあるんです。大人同士など普段の会話で日本語のシャワーを聞かせるのは効果的のようです。
言葉が遅い子にやるべきことその2
次にどんな絵本を読み聞かせていますか。
早く言葉が出てきてほしいのもあり、物語の長めのものが多いです。
言葉が出てほしいという理由で物語など長めの本をよむのはお勧めしません。
子供の言葉というのはそもそもどうやって出るのかというと、“マネ”をして言葉が出るんです。
言葉を出したいのであれば、まずくりかえしが多く、マネをしやすい絵本をおススメします。
✔言葉が出るというのは、おとなのマネをして出すこと
✔言葉が出やすいのは、擬音(ギーギーやゴトゴト)のような簡単な音
✔おススメは難しいものではなく、簡単な言葉を連続した絵本がよい
言葉が遅い2歳の子におススメする絵本
前述した、絵本の選び方語りかけの仕方を完全に間違えていた私。
絵本を1から選びなおしました。
子どもが発音しやすい、くりかえしが多い絵本 その1
おすすめ度
この絵本は「もいもい」と謎の言葉を連呼するの本ですが、イラストが特徴的なので、
子どもがじっと見てくれる絵本です。
言語療法士さんの助言がなければ、まず手にとることはなかったです。
この絵本を読んでしばらくすると、「もいもい」と一緒に発音してくれるようになりました。
子どもが発音しやすい、くりかえしが多い絵本 その2
おすすめ度
我が子は「ぱ行」が得意でした。意味のない、「ぱ~ぱぱぱぱ」などよく言っていました。
パ行が多いこの絵本は、発音もしやすいこともあり、マネも上手にできるように。
なんだか毛虫のような謎の物体が出てきて食べられちゃうシーンは子供も大好きで、はまってくれました。
「ぽんぽん」の部分からマネができるようになりました。ぽんぽん は言いやすかったようです。
子どもが発音しやすい、くりかえしが多い絵本 その3
おすすめ度
この絵本は、いろんな動物が、タマゴの中から出てきまて、子供も笑わせてくれます。
「ぱ行」が得意だったので ぱかっ の部分は一緒に言ってくれるようになりました。
子どもが発音しやすい、くりかえしが多い絵本 その4
おすすめ度
この絵本は、色が派手なので、子供がよくみてくれました。しましまとぐるぐるのセリフの連続になっています。すぐにマネしていうのは難易度が高かったようですが、大好きな絵本でだいぶ言葉が出てくるようになったら、マネして「しましま」 といえるようになりました。
子どもが発音しやすい、くりかえしが多い絵本 その5
おすすめ度
この絵本は、色が混ざって、緑になったり、紫になったり。勉強にもなる絵本です。
「ばぁ」が何度か出てきて、この部分がマネしやすかったようで、「ばぁ」の部分は一緒にやってくれました。
子どもが発音しやすい、くりかえしが多い絵本 その7
おすすめ度
先ほどの、いろいろばぁと似ているのもあり、「ばぁ」という言葉が発音しやすく、
「ばぁ。」はマネしてくれるようになりました。
ちょっと仕掛け絵本のようになっているのも子供が喜びました
子どもが発音しやすい、くりかえしが多い絵本 その8
おすすめ度
この絵本は、「きゅっきゅっきゅっ」がくり返しの言葉になっています。言葉が上手く発音できなかったので、「きっきっき」となっていましたが、お気に入りの絵本になりやすく、
マネもしてくれました。
子どもが発音しやすい、くりかえしが多い絵本 その9
おすすめ度
この絵本は、「ぴょーん」の部分が繰り替えしになっています。
ぴょーんと一緒に飛びながらやることができたのと、パ行が得意だったのもあり、しばらくすると、飛ぶというのは「ぴょーん」だということが理解できました。
子どもが発音しやすい、くりかえしが多い絵本 その10
おすすめ度
この絵本は、「もこもこ」くりかえしになっていて、もこもこと謎の物体が出てきます。途中で「ぷく―」っと膨れてきたり、子どもがなぜか好きになる絵本です。
小学校1年生になった我が子
今のところ、勉強や言葉、学校での交友関係などの困り事はありません。
一年生の現在では絵本も大好きです。
まとめ
子どもについつい成長を早くしてほしくて難しい絵本などを読んだり、言葉のシャワーを浴びせまくったりしがちですが、実は、逆効果になることも…。
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