タブレット学習のデメリット!実は弊害だらけ!?

女医
女医

こんにちは。女医で眼科医です。

イラストを描くことが好きなので、Instagramには、イラストの投稿をよくしています。

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今日はやたらSNSなどでゴリ押しされているタブレット学習のデメリットについて書きたいと思います。

タブレット学習を検討しているけど、デメリットを知っておきたい

という人におススメです。

今日はこの投稿について詳しく率直な意見を書いていきます。

また、もしタブレットを開発している側の方がこのブログをみつけてくださったら、こうすればどうなどのアドバイもお待ちしております。

タブレット学習のメリット

タブレット学習はSNSではごり押しの学習ツールです。もう見ない日はないぐらいおしてますよね。

タブレット学習のメリットは一言でいうと

楽しく学習習慣がつけられる
この一言に尽きると思います。
これは最大のメリット。

しかし・・・本当に学習しているのでしょうか!?

まずはタブレット学習のお試しを

どんな学習でも合う合わないがあるので、友達のママに頼み、有名どころ2‐3社のタブレットを借りることにしました。

この記事を見ている方には、「あれ?子供はタブレット合わなかったの?」と思われた方もいるかもしれない。

いや、逆です。

「ハマりすぎる

最初はここまで楽しんでくれるならと、購入を決めかけました。

しかし、本当に学習しているのかと疑問に思い始めたのです・・・。

タブレット学習反対派の声

まず、タブレット学習に警鐘を鳴らす専門家もいることを知ってほしい。

脳科学者の川島隆太教授です。

このような“ICT積極活用”の方針に異議を唱えるのは、脳科学者で東北大学加齢医学研究所の所長を務める川島隆太教授だ。

「もっとも問題だと思っていることは、ICTを教育に用いることで子どもたちにどういう利益があるかというエビデンスが一切ないことです。逆に、ICTを教育に入れたことでうまくいかなかったというエビデンスは世界中で報告されています。

脳科学者が警告「学校の一人一台端末導入で、日本の子どもはバカになる」 勉強にICTを使うのは逆効果
昨年11月、東京都町田市の小学校で、小6の女の子がいじめを苦に自殺した。いじめの温床となったのが、この学校が推進していた「一人一台端末」だった。ICT推進は文科省の方針だが、いじめだけでなく、学習にも悪影響を及ぼす恐れがある。脳科学者の川島隆太・東北大学教授は「デジタル端末で勉強すると、脳の発達が阻害される。文科省はI...
PRESIDENT on line https://president.jp/articles/-/50026

脳の炎症が~とかちょっと分かりにくい表現もあるのですが…少なくともタブレットを科学的に否定する論文が存在することになります。

大体どこの会社のものを使っても我が子はドはまりしました。

タブレットの恐るべきところはなんと2歳の下の子までなんとなくつかいこなせている!!!

子どもを夢中にする仕掛けがたくさん(;’∀’)

しかし、上の論文を読んだり、「スマホ脳」を読んだりしていて、タブレット学習に

懐疑的な目を向けるようになりました。











タブレット学習の問題点①

さて、ここからが本題。 

問題点その①タブレットのほうが答えを出すのが簡単。

タブレットを与えて1‐2週間は真剣に問題を解いている・・・・。

が、使いこなしてくると…机に座っている時間は長くはなっていて…明らかに問題の進み方が早い!サクサク進んでいる。

これは紙の学習ではありえないペース・・・

そこで、実験してみた。タブレットで問題を解き終えた我が子に「どうやってこの問題解いたの?」と聞いてみたのですが…。

答えられない。適当に答えを入力している!ピンポーンもらえればいいと思っている。

それでもピンポーンすればタブレットは進んでいく。

そう、机にいる時間が長くなっているだけで思考は完全に停止状態だったのです。

紙学習であると1枚に時間がかかる。我が家はそろそろ自分で問題を読むことを意識させている。 さらになぜそうなったのかも考えながら解いてほしいとも思っている。

紙と比較してタブレットは半分以下の時間で次の問題へいける。明らかにタブレットはサクサク進んでいる。

このサクサク感は今後危険になってくるのでは!?とすら思う。

タブレット学習の問題点②

問題点その②:読書時間の軽減

文字をある程度習得してから、ありがたいことに子供は自分で本を広げて見てくれるようになりました。子供が自分から本を広げた日を(わざわざ)手帳に記録しているのですが、タブレットが来てから、本を広げるという習慣が減りました…。(なんとなくではなく、手帳に記録してあるので間違いないです!!)

自分で読みたい!という気持ちが薄らいでいるように感じる。それから自分で読む時間よりもタブレット時間のほうが魅力的というのもあると思います。

しかもタブレットは【読む】というスーパー面倒くさい行為を代わりにしてくれる!!

我が家はなるべく読書 読み聞かせに重点を置いています。

タブレット学習で近視は進む?

これよく外来で患者さんから聞かれるのでこの場をお借りして言ってしまうと

分っかりません!!!!

これは日本眼科学会が公式に見解を書いているので、参考にしてください。

タブレット端末やスマートフォンをみると近視が進行しますか?

近視と関係があるという報告とないという報告があり、現時点では結論がまだ出ていません。ただし、屋外活動時間が十分であれば、タブレット端末やスマートフォン使用による近視化の影響をキャンセルできる…

日本眼科学会HPより引用

こんなタブレットが出たら購入しよう

以上をまとめると、要は「タブレットでは考えていない」「文字を読まない」のが問題であることがわかります。

もし、タブレット開発関係者の方がいたらタブレットにこんな機能をつけてほしい。

どうしてそう思ったの?」と子供にタブレットが聞いてくれる機能。

子どもが答えると、内臓してあるマイクが録音し、その声を母親、もしくはAIに届き、「なるほど、よく考えたね~」とか反応してくれると最高です。

「問題を一緒に読んでみよう」と提案してくれる機能。

一緒に読んでいる声をマイクが録音してくれたり、ゆっくり読んだり、子供の成長に合わせて速度を合わせてくれるタブレットだったら即買いしてしまいますね。

気になる調査結果を発見!!

なんと、文部科学省が出している調査結果では、タブレット学習に効果があるとの見解を示しているそうです。

小学校2155人に対しての調査結果みたいなのですが、なんとタブレットを有効活用したほうが、点数が平均でも5点以上アップしている。。。

平成18,19年度に実施された文部科学省委託事業による調査研究において,全国で実施された752件の検証授業を分析評価した結果では,ICT活用して授業を行った教員の98.0%が,「関心・意欲・態度」の観点において効果を認めていた。

小学校中学校高等学校のテスト結果

出典:文部科学省のHP 第1節教科指導におけるICT活用の考え方より抜粋

しかし、この調査結果・・・国語への影響が一切書かれていないのです。まあ国語って点数が伸びた伸びなかったとかつけづらい教科ではありますが、それでも闇を感じるところがある、ワタクシ。

  • 読書習慣が崩れることがない
  • 問題を読んで考える力がついている

の2点が解決できた際に手を出すべきツールであると思う。

まとめ

次のチェック項目を確認してからタブレットを渡すべきだと思う

✓問題を読んで、考えて解くということが出来ている

✓タブレット共存でも読書環境が崩れない

この2項目が問題なければ、タブレット学習も悪くないとは思う。

長くなってしまいましたが、あくまでも我が家の場合です。

ここまで読んてくださりありがとうございました。

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