高学歴な人はひらがな読み書きは何歳からできたのか!?早い方が有利?

この記事はこんな悩みを持つ方のための記事になっています。

✓高学歴な人はひらがなの読み書きが早かったのか

✓就学前にひらがなの読み書きは出来る方がいいのか 

女医
女医

普段はInstagramに知育系の投稿や、リールをたまに投稿しています。

この記事は以前Instagramにも投稿しました。他の医大生、論文のデータも持ってきながら説明したいと思います。

私のInstagramはこちら!気軽にfollowしていただけると嬉しいです(^^♪

無理な先取り教育は子供に弊害になる。

この内容はInstagramでも投稿して、さらにブログでも記事にしています。

私が進学塾の国語の講師の先生とお話しをしたことを、なるべく先生の言いたいことを残しながら、かつ個人情報に注意しながら書いた記事です。

さらに、無理な先取り教育は、子供に悪影響を与えるという論文も存在します。

松原, 恵美子 (2011). 「幼児期における先取り教育が子どもの社会性に与える影響」大阪市立大学人間社会学研究科紀要, 17, 1-18.

子どもの早期教育と行動特徴

この論文によると早期教育をしていなかった子のほうが思いやりがある傾向であったり、逆に早期教育した子が問題行動を示したりすることがあることを書いている論文です。興味がある方はぜひ。 

なので私は、無理な先取り教育は反対派なのです。

そもそも私も主人もまったく先取りしていませんでした。

そんな投稿をSNSにあげたところ1通のDMが届きました。それがこちら(掲載許可済)

私が先取りするなと投稿したことで、ひらがなも立派な先取りじゃんと思われたお母様からです。 

医大生はひらがなの読み書きが早かったのか

私の周りにいる医師たち14人(アンケートには私と主人もNoに入っています)に聞いてみました。年齢はバラバラです。年齢によってわけた図も作ろうと思いましたが、長くなってしまうので1枚にまとめました。

医大生でもひらがな読めてかつ、書けるというのは50%ぐらいでした。(すみません、ただ年上の先生2人は【覚えていないけど多分できなかった】の解答でしたのでNoに入れています。

そう考えると、ひらがな習得して入学する割合は思ったより少ないのかなと正直思いました。

ひらがなの読み書きは出来なくもいい? 

上の図を見る限り、読み書きはどっちでもいいじゃんという結論になりそうなのですが…すみません。

出来た方がよいと思うのです…。矛盾していて申し訳ない。 

ただ、図の読み書き【できた】と答えた先生は若い先生が多く、やっぱり昔より今のほうが、就学前にひらがなの読み書きの習得していた割合が高くなっていると推測できるのです。 

昔と今の違い

私や主人に時代には、(おおよそ30年前)そもそもひらがなの読み書きできる状態で入学してくる子は少数派でした。 なので、ちょっと勉強すると成績がすぐに上がっていったのです。 

成績がよいことが生む好循環

このサイクルはどういうことかというと、【自己肯定感が高くなる】ということなんです。

自己肯定感が高いと普通に勉強が苦ではなくなるんですよ。 少なくとも聞いた先生や、私も主人もこのサイクルを作っていました。 

自己肯定感と学習意欲について書いてある論文がこちら。

児童の学習意欲に関する研究 : 自己効力感との関連について  

J-STAGEより引用

この論文は、自己肯定感が高い子ほど学習意欲が高いということを示しています。

30年前の子供と今の子供の違い 

昔と違って今の子のほとんどがひらがなの読みは出来た状態で入学してくるのです。

考えてもみれば、30年前はほとんどみんなが同じスタートラインに立ってそこから一斉にスタートでした。でも今は違うんです…。もし、自分だけひらがなが読めない状態で入学したら…周りはみんなできる状態なのでスタートラインは既に遅れているのです…。

ひらがなの読み書きは出来た方がよい??

読みは出来た方がいいです。

(書くのは後回しだとしても)せめて自分の名前だけでも読めた方がいいと思います。…下の表を見ても、ほとんどの子が小学校には読みが出来た状態で入学することが分かります。

年長の98%以上は自分の名前を読めることがわかります。

出典:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/053/siryo/__icsFiles/afieldfile/2015/05/25/1358061_03_01.pdf 

「幼児教育、幼小接続に関する現状について」文部科学省関係データ集(幼児教育・幼少接続について)より

小学校低学年のうちは…

小学校低学年の教科書をみると、ほとんどが少し練習や反復練習するだけで習得可能な内容になっています。抽象的な概念が入ってきてぐっと難しくなるのは、やはり小学校4年生後半から…

少なくとも小学校低学年のうちは、【勉強が好き!】な状態でいてほしいわけです。

98%が出来る子の状態のひらがなを、全く知らない状態だと、【みんなが出来るのにできない】となって勉強が嫌いになってしまう可能性もあります。特に小学校低学年は、思考がまだ未発達な部分があるので、出来ない=勉強が嫌いの関係になってしまう可能性もあります。

詰め込み教育だった30年前

30年前はぶっちゃけ【THE★詰め込み教育】でした。それで何とかなったんです。そして、さらなる思考力を試される試験が必要なのは、東大・京大に行くごくごく一部の人だけでした。

でも最近の傾向は、一部の人しか解かなくてよかった問題を、全員に求めてきている

センター試験に驚愕

2023年度 生物 センター試験問題

中日進学ナビHPより引用

センター試験の問題をパラパラ見ていて…これ専門医レベルやん(;’∀’)と驚愕しました。

実際、私が眼科専門医を受験したころと同じような問題が、眼科医とは関係ない高校生に求めてきているわけです・・・。そのほかにも人が話している内容を要約したり…もう30年前のテストとは様変わりしてました。

じゃあ結局、先取りしたほうがいい?

これは、違うと思います。よほど先取りが合っている子を除いては、大体小学校3年生ぐらいまでの先取りが限界だと思います。つまり反復が学力に物を言う学年です。4年生後半以降はいきなり難しくなるので、目的が『良い点数を取るため』だと勉強が厳しくなるかなと思います。

まとめ

勉強できるという気持ちは、勉強が好きになりやすい。(特に小学校低学年)。

とはいえ、ひらがな習得も立派な先取り。もし、子供が興味を示さなかったら、無理して勉強を嫌いにさせるのは反対ですが、自分の名前ぐらいはせめて読める方が断然無難…であるといえる。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

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